今回はリスティング広告の予算使用ペース調整に関してです。
予算使用ペース調整とは毎月リスティング広告で月に使える額の中で、
ピッタリ広告費を使い切るペースに調整する事です。
この予算使用ペースは放置しておくととんでもない事になってしまうケースもあります。
例えば、競合の入札が強くなり全然クリックが出ず予算を使えてなかったとか。
その逆でクリックが出過ぎてしまい月の半分で予算を使い切ってしまったりだとか。
今回は下記項目についてお話しできたらと思います。
・予算使用ペースの調整方法
・予算を使い過ぎてしまっている場合
・予算を使えていない場合
・予算使用ペースを変える際の注意点
■予算使用ペースの調整方法
主に上限クリック単価を調整するケースが多いです。
・広告グループの上限クリック単価で調整
まずはキャンペーン毎のCV、CVR、CPAをチェックします。
この指標の成果の良し悪しで調整していきます。
次に見るのは指定したキャンペーンの広告グループです。
この広告グループの上限クリック単価を調整していきます。
どう調整するかはシミュレーションでチェックします。
上限クリック単価をいくら下げたら期間でどのくらい予算を抑えられるか?
いくら上げたらどのくらい予算を増加させることが出来るのか?
確認して上限クリック単価を設定します。
・曜日や時間で調整
稀な件ですが、クライアントによっては土日のCVRが良くなるところなどもあります。
その場合は「広告のスケジュール」から入札単価調整し、
+20%、+30%と設定するケースもあります。
■予算を使い過ぎてしまっている場合
予算を使い過ぎてしまっている場合の調整するべき項目は?
・CPAが高くなっているorCVRが良くない
反応が取れていないキャンペーンに着目します。
その後広告グループの上限クリック単価調整に入ります。
広告費を使っているのにCVしていないキャンペーンは、
回していても予算を使っているだけになってしまいます。
広告費を抑えたい場合は
「CPAが高くなっているorCVRが良くない」これを見ています。
・月末の調整
どうしても予算をオーバーしてしまう場合、
広告の停止をするケースもあります。
もしくは反応の良い曜日(土日のみ)などに配信し、
上限までいったら広告を停止するなどの策を取ります。
■予算を使えていない場合
先程とは逆で予算を使いたいケースになりますが見るべき部分は一緒です。
CVRが高くなっている項目、
もしくはCPAが抑えられてるキャンペーンに着目します。
そのキャンペーンの広告グループの上限クリック単価を調整します。
・コンバージョンした時の利益が大きい物
美容外科の事例で言いますと、
安価でできる施術の「ダーマペン」の反応が良かったとします。
その他の項目で「脂肪吸引」のCV反応があった場合、
単価が高く大きな利益が見込めるキャンペーン「脂肪吸引」に投資する場合もあります。
どうしても予算を強化する項目が無い場合、クライアントへ相談するケースもあります。
■注意点「日予算で調整しない」
日予算で予算設定する事も可能です。
しかしこれをしてしまうと1日の間で、
「午前中に予算を使い切ってしまった」という事にもなりかねません。
この場合どうなるのか?
夕方、夜の時間に検索した顧客に広告が表示されなくなります。
この時間帯に顧客へリーチできないと、
CVを獲得できる可能性が減ってしまうリスクがあるため弊社では日予算で調整していません。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
本来日予算でピッタリ制限していれば予算を使い過ぎてしまうという事はありません。
しかしクライアントの利益を最大化するには、マメな予算使用ペース調整が必要と考えています。
もしリスティング広告の運用でお困りの企業様がいらっしゃいましたら是非1度ご相談くださいませ。