広告運用の定例会議で話すべきこと

広告運用の仕事は定例で広告主様に成果を報告したり、
改善提案をするケースが多い仕事です。
今日はその時の会議で話すべきことを書きたいと思います。

【いくら使っていくら儲かったのか?】

 広告主さんが気になるのは極論ですが
 「広告費をいくら使っていくら儲かったのか?」
 これが基本です。

 最初の新卒の時はインプレッションやクリック数等から報告しがちです。
 ※少なくとも私はそうでした。

 ただ自分が広告主側だとしたら、
 広告を行う目的は売上を増やしたいからですよね?

 だからまずは細かい内容を報告するのではなく、
 広告費をいくら使っていくら儲かったのか?
 この内容が出発点になります。
 ※どの会社も共通する目的は「利益の最大化」です。

 だからまず報告すべきは「利益」に近い内容から報告すべきです。
 「利益」とは売上-費用です。
 売上のデータも見れるなら売上から報告すべきですが、
 サイトのゴールが問い合わせや予約であればCV数。
 そして1件のCVを取るためにいくらかかったかのCPA
 から報告をすべきです。

【前月や前年と比べて良いのか悪いのか?】

 「広告費をいくら使っていくら儲かったのか?」
 が分かったら、

 次に気になるのは、
 「それは前月や前年と比較して良いのか?悪いのか?」
 この点かと思います。
 大きな季節トレンドがなければ前月比較で良いと思いますが、
 季節トレンドがあるなら前年比較する必要が出てきます。

 ▼CV数やCPAが変動した理由は何なのか?

  ・どの下層指標が変化したのか?
   CV数ならクリック数×CVR
   CPAならCPC÷CVR
   等をお話していきます。

  ・どのキャンペーンや広告グループが変化したのか?
   これはどんなキーワード群が変化したのか大まかに把握するために、
   これを行っています。

【使い方を変えると更に儲かるのか?】

 最後に使い方を変えると更に儲かるのか?
 これも広告主さんが聞きたい内容です。
 具体的には、

 ・更に予算を追加すれば儲かるのか?
  そのまま予算を追加すればCPAを悪化させずにCV数が増えるなら、もっと広告費を使いたいです。

 ・やり方を改善しないと儲からないのか?
  このままのやり方だとCPAが悪化する一方なら、例えばキーワードを絞る、広告文を変える、LPを変える。変えるなら具体的にどんな内容を変えるのか?

 こんな内容が広告主さんが聞きたい内容だと思います。

【まとめ】

まとめると色んな指標にごまかされず広告を行う目的を考え、
広告主さんが知りたい内容を端的に伝えられるようになりたいですね。
下記に基本をまとめておきます。

・いくら使っていくら儲かったのか?
・前月や前年と比べて良いのか悪いのか?
・使い方を変えると更に儲かるのか?

今回は以上です。

リスティング広告における良いアカウントとは何か?

 リスティング広告における良いアカウントとはどういうものでしょうか?

 それは運用者が問題発見・問題解決しやすいアカウントかつ利益を最大化できるアカウントだと思っています。

【運用者が問題発見・問題解決しやすいアカウントとは?】

 簡単に言うとどんな運用をしたいのか一目で分かりやすいことです。

 具体的に言うと分ける意味のある分け方になっていること、また日本語が分かりやすいことです。

 ▼分ける意味のある分け方になっている

  キャンペーン単位、広告グループ単位で分ける意味のある分け方になっているのは非常に重要です。

  ・キャンペーン単位の分け方

   キャンペーン単位の機能で言えば、日予算、デバイス別の入札、スケジュール、地域、入札戦略等がキャンペーン単位での設定機能になります。

   この機能を特定のキャンペーンだけに使いたいから分ける等の話です。

   例えば店舗案件で言えば、地域を含むワードは、特にキャンペーンで地域設定をしません。
   他方地域を含まないワードはキャンペーンで地域設定をします。
   ※地域を含まないワードは地域設定で絞らないとターゲット外のユーザーが入るためです。

  ・広告グループの分け方

   広告グループ単位で言えば広告グループ単位でできることは、入札、広告文の2つです。

   ということは殆ど入札も同じで広告文も同じものを入れるつもりなら特に広告グループは分ける必要はないです。

   あえて広告グループを分けるなら意味を持って分けるべきだと思います。

 ▼日本語が分かりやすい

  キャンペーン名や広告グループ名で使用している名称と中身が一致していることです。 意外とこれは重要です。

  一致してないと作成した運用者以外運用ができないアカウントになり、引き継ぐ人が半端じゃなく大変です。

【利益を最大化できるアカウントである】

 これは自社の商品やお客様の中で粗利の大きいお客様を集客できる構成になっていること。これが大事です。

 この構成になっていれば、粗利の大きい商品やお客様に予算を集中投下するなどができます。

 いかがだったでしょうか?リスティング広告を行う目的はあくまで、
 「最小の手間と広告費で最大の粗利額をあげることが目的です。

 この目的にかなうようにアカウントを構成していきたいですね。

差別化訴求すべき「強み」とは何か?

差別化された「強み」が大事。
これはよく色んな方からも言われるのではないでしょうか?
今日はそもそも「強み」とは何なのか?
について書いていきます。

【そもそも「強み」とは何か?】

 「強み」とは弊社での定義は、

 顧客に刺さる競合よりも強いポイント

 を指します。図でいうとこんな感じです。

【なぜ「強み」が大事か?】

 ではなぜ強みは大事なのでしょうか?

 強みがなかった場合、顧客から選ばれません。
 顧客側になったつもりで考えてください。

 何かものを買う時は自分の課題を解決したくて買うと思います。
 なので自分の課題をより解決してくれるものを選ぶわけです。

 強みがなければその商品が自分の課題を解決してくれるか全く分かりませんよね?
 だから強みがない商品は選ばれないということです。

【「強み」の3分類】

 とは言っても何が「強み」になるのか分からないことはあると思います。

 そこで弊社では下記3分類に分けて「強み」を定義しています。

 ・手軽軸:低価格でどこにでもある

 ・品質軸:どこよりも品質が良い

 ・密着軸:オーダーメイド型の対応ができる

 ※[参考文献] 佐藤 義典, 経営戦略立案シナリオ (かんきビジネス道場), 2007年5月21日

 この3つのどれかに当てはめるのが良いと思います。

【どうやって「強み」を作るか?】

 弊社の場合は、

 ▼顧客像を調査

   顧客が欲しくなる

  「TPO」、「購入するときの基準」

  をメモ書きで考えます。
  あえてデジタルで考えないということがポイントです。

  デジタルで検索したりせずに自分の頭の想像で考えます。
  いきなり検索してしまうと答えを見てしまうため思考の枠が狭まります。
  だからあえてデジタルは使わずに考えるということがポイントです。

  ※また弊社ではゼロ秒思考と思考習慣を大事にしてるのでこちらも紹介しておきます。

 ▼競合調査

  リスティング広告で「競合の訴求」「競合の金額」を弊社では調査するようにします。

  ・ドンピシャのキーワードで検索をする
  ・競合訴求の広告文を確認して印象的に思ったものをまとめる
  ・競合のLPを確認して印象的に思ったものをまとめる

 ▼自社の強み調査

  という形で顧客と競合訴求を把握したうえで響く自社の強みを考えます。

【強みにならないケース】

 強みの3分類で強みにならないケースを紹介します。

 例えば、

 ・低価格をうたっているのに競合の方が安い
 ・品質をうたっているだけでなぜ品質が良いのかがない
 ・オーダーメイドをうたっているが不必要なカスタムが多い

 こんなケースは強みとはなりません。
 あくまで「顧客に刺さり競合よりも強いポイント」が強みということです。

【強みを支える理由とは何か?】

 ちなみに品質やオーダーメイド感で訴求する場合、
 競合も似た訴求をしていることがあります。
 例えば根本的に改善します
 は最近よく見る訴求ですよね?

 この場合なぜ根本的に改善できるのか?なぜ他社よりも根本的に改善できるのか?
 を伝える必要があります。

【まとめ】

 いかがでしたでしょうか?
 訴求する「強み」次第で問い合わせ率や購入率は激変します。
 自分らしい顧客に刺さり競合よりも強い部分を見つけたいですね。

ファーストビューこそ全て!ユーザーをつかむファーストビューとは?

【ファーストビューとは何か?】

 ファーストビューはLPの中でも最重要項目と言って良いと思います。
 ファーストビューとはウェブサイトを見て最初に画面に表示される部分を指します。

【ファーストビューはなぜ大事なのか?】

 ファーストビューはなぜ大事なのか?
 それは約50%程のユーザーがファーストビューでCVします。

 こちらのデータをご覧ください。
 CTAボタンをどこで押したかをデータで取った内容です。
 ※弊社ではこういったデータもGoogle Analyticsで計測できるように、Google Analyticsのイベント機能を使って取得するようにしています。

 notsetはファーストビュー、90はほぼ最下部まで見たユーザーです。

 こちらを見ると、約44%のユーザーはファーストビューでCVしているんです。

 だからファーストビューを大事にしないということは約半分のユーザーを逃すことになります。

【ファーストビューの構成要素とは何か?】

 大きく分けると3つです。
 キャッチコピー、画像、CTAのこの要素になります。

 ▼キャッチコピー

  まずはキャッチコピーです。
  キャッチコピーは大きく分けると差別化訴求型とベネフィット型に分かれます。

  差別化訴求型とは、読んで字のごとくですが顧客に響き、競合に勝てる訴求を書くパターンです。
   差別化訴求型を使うのはニーズが顕在化しているワードの場合や、ディスプレイでニーズが顕在化したプレースメント等から集客する場合に良く使います。

  ベネフィット型とは、サービスを使用して嬉しい未来を表現するパターンです。
  ニーズが潜在向けのワードや潜在顧客向けに訴求するときに使うことが多いです。
  また個人的な感覚ですが女性ターゲットの場合、男性ターゲットよりもベネフィット訴求の方が響く感覚もあります。

 ▼画像

  画像は背景画像や余白も含んで画像と称しています。

 ▼CTA

  CTAとはコールトゥアクションの略で、電話ボタン、LINEボタン、問い合わせボタン、カートに入れるボタンなどを指します。

【陥りがちな罠】

 ▼文字を詰めすぎる

  文字を詰めすぎることが一番陥りがちな罠です。
  文字を詰めすぎることが一番最悪です。基本的にネットユーザーは斜め読みが多いです。
  そのため詰めすぎたファーストビューは基本的に読んでもらえないと思った方がよいでしょう。

 ▼何の文字を強調したいのか分からない

  できれば訴求内容は減らすのがコツですが、多くてもメイン訴求とサブ訴求程度の2つです。
  またメイン訴求とサブ訴求もフォントサイズや色などで「明確に」分けることがポイントです。
  メイン訴求なら文字を大きくする。他方サブ訴求なら文字を小さくする。
  等をします。

 ▼文字と画像のバランスが悪い

  文字の割合が多いケースが良く見られます。
  あくまでこれは肌感覚ですが、文字と画像は半々くらいの割合、もしくは文字割合が少な目でも良いかと思っています。

 以上です。ファーストビューはLPを作る際本当に大事な部分です。
 練りに練ったファーストビューで一人でも多くのユーザーをCVに導きましょう。

広告代理店のタスク管理「考える」と「作業」は分ける

 タスク管理は永遠のテーマですね。
 広告代理店などのコンサルティング業務の場合、
 新人とエースのでは生産性は冗談抜きで10倍以上変わります。

 今日はそのタスク管理の方法について書いていきたいと思います。

【なぜ「考える」と「作業」は分けるべきなのか?】

 なぜ「考える」と「作業」は分けるべきなのか?
 そもそも人間の脳はマルチタスクに向いていません。

 だから作業をしながら考えることをやると良いアイディアは基本的に出ません。
 私は新人の時代にキーワード選定をするだけで10時間かかったことがありました。。。

【どんな順番で「考える」と「作業」は行うか?】

 順番はもちろん「考える」から始めます。
 「考える」がないとアウトプットするゴールがないまま作業をするので、
 そもそも作業に終わりがありません。

 作業と考えるを同時に行うとゴールがない状態でひたすら走ってるので、
 そりゃあ終わりませんよね?
 ゴールのないマラソンをしているようなものです。ほぼ拷問ですね。。。

【「考える」は業務の一番最初に行う】

 「考える」業務は朝出社or業務開始後一番最初に行うべき業務です。
 理由は

 ・最も大事な業務である
 ・夕方以降では疲れて良いアイディアは出ない

 からです。

 成果を上げるために必要なことを考えないと、
 そもそも意味のある施策アイディアは生まれません。

 ただ漫然と業務を行うべきではなく、
 きちんと自社の成果、クライアントさんの成果を上げるために業務を行うべきです。

【タスク管理における「考える」とは何か?】

 タスク管理における考えるとは、
 「作業」レベルまでタスクを分解することです。

 「作業」レベルとは解釈がいらない粒度まで分解することを指します。

 例えば私がこのブログ記事を書くときの分解粒度をお話します。

 ・まず何を書くか考える→最近部下に指摘したことは何か?を問う
 ・何をテーマにするか決める
 ・そのテーマの目次を洗う
 ・目次の順番を決める
 ・目次に対しての結論を考える
 ・今洗った内容で何か書きづらいことはないか考える

 という感じです。

【終わりに】

 いかがだったでしょうか?
 私は考えると作業を分けるということを教わってから、
 間違いなく自分の仕事が変わり、
 任せて頂けるクライアントも多くなりました。

 コンサルティング業務に従事している方はもちろん、
 そうでない方も試してみてください。

リスティング広告でコンバージョンが出ない時に見るべきこと

 広告を出稿しててコンバージョンが出ないと焦りますよね。。。
 費用垂れ流し状態だと本当に気分が滅入ると思います。

 そんな時に何を見るべきなのか?紹介したいと思います。

【広告出稿しているターゲットは正しいか?】

 あなたが広告出稿しているターゲットは正しいか?をまず見ていく必要があります。

 ▼キーワードが正しいか?

  例えば部分一致で出稿しているなら検索クエリまで見ていますか?
  検索クエリとは出稿キーワードではなく実際に表示されたキーワードを検索クエリと呼びます。
  Google広告の検索クエリは下記の場所から表示させることができます。

  実際に表示されたクエリがマッチしていないなら、

  例えば

  ・マッチタイプを部分一致からフレーズ一致や完全一致に直す
  ・除外ワードを入れる

  などの対応が必要になります。

 ▼ターゲティングは正しいか?

  ・地域設定は正しいか?
   例えば1店舗しかないのに日本全国に出稿していたら費用対効果は悪くなりますよね。

  ・スケジュール設定は正しいか?
   電話の導線しかないのに営業時間外にクリックされてるなどはありませんか?
   電話しか導線がないなら営業時間のみに絞るのもありかと思います。
   ※問い合わせフォームやLINEなどがメインなら営業時間外でも出して良いと思います。

  ・デバイス設定は正しいか?
   特にBtoBでしたらスマフォで問い合わせよりもPCの方が費用対効果が良いケースが多いです。
   反応が出やすいデバイスに注力するのも一つです。

  ・オーディエンス設定は正しいか?
   例えば女性向けのサービスなのに男性も出稿対象になってませんか?
   また年齢も明らかに対象外の人も出稿対象になっていませんか?
   この辺りも見るべき設定です。

【LPの訴求内容が伝わっていない】

 訴求内容は良いのにLPが読みづらくて伝わっていないケースはよくあります。

 ・訴求内容が多すぎないか?
  訴求内容が多すぎても伝わりません。
  メインの訴求は個人的には一つです。一つ以上は書かない方が良いくらいに思っています。基本的にネットのユーザーは流し読みであるという前提を持っておいた方が良いと思います。

 ・文字が多すぎないか?
  ひたすら文字を多くしても読みづらくて読んでもらえません。
  だからこそ写真も途中で入れていくべきです。
  写真があることで目が止まる位置ができます。

 ・見出しがあるか?
  見出しを作ることで目が止まる位置ができます。
  また見出しのフォントサイズと詳細のフォントサイズは極端に変えることをおススメします。極端に変える方が目が止まりやすいです。
  ※また弊社では見出しを読んだだけで伝えたい内容が伝わるようにLPは構成することが多いです。

 ・文字サイズや色のメリハリがあるか?
  重要な箇所は文字サイズを大きくしたり、色を変えることをおススメします。

【訴求内容がそもそもユーザーに刺さっていないor競合より弱い】

 ・訴求内容はそもそもユーザーが求めてるものですか?
  ユーザーが求めていないものをいくら書いても刺さるLPにはなりません。

 ・訴求内容は競合より強いor独自のものか?
  訴求内容は競合より強いですか?
  リスティング広告を出稿している競合より弱い内容なら競合にコンバージョンを取られてしまいます。

 以上。リスティング広告でコンバージョンが出ない時に見るべきことでした。

 リスティング広告は偶然コンバージョンが出ることはあるかもしれません。ただコンバージョンが出ない場合は必ず理由があります。原因を一つずつ潰してコンバージョンを出るようにしていきたいですね。

実はこんなできる?リスティング広告で良く使うターゲティング設定一覧

 リスティング広告はキーワードと広告文を決めて出稿すれば完了ではありません。
 色んなターゲティング設定を組み合わせることで最大限効力を発揮します。
 ここでは検索広告において可能なターゲティング一覧を紹介します。

【デバイス】

 デバイスとはモバイル、パソコン、タブレットの3つに分かれています。
 どのデバイスに出すか?どのデバイスを強めるor弱めるの設定が可能です。
 ※入札単価調整比というところで入札調整も可能です。また一切出したくないデバイスは-100%と入れておけば表示させないことも可能です。

【スケジュール設定】

 どの時間帯やどの曜日に出すか?強弱をつけるか?の設定も可能です。
 店舗向けの広告でしたら例えば店舗の営業時間のみ出稿するなどが可能です。特に電話が問い合わせの導線になってるときは営業時間のみにしておいた方が良いかもしれません。
 また土日も営業してることが強みなら土日は強める等の配信設定も可能です。

【地域設定】

 地域の設定も可能です。店舗向けの広告でしたら店舗の所在地がある市区町村or半径○○kmのような設定をすることが多いです。
 地域設定はサービス提供単価が高いなら広めに配信し、サービス提供単価が低いなら狭めに配信するなどをします。

【年齢・性別・世帯収入】

 年齢・性別でもターゲティング設定することが可能です。
 そもそも男性or女性はターゲットではなければ外して良いと思います。
 また年齢は特定の年齢のサービス提供単価が高い等があれば特定の年代を強く入札しても良いと思います。

  性別もこんな感じでターゲティングできます。こちらの商品は女性向けの商品なので男性は除外してます。

  世帯収入はこんな感じです。

【興味関心事でターゲティング】

 特定の興味や関心、行動、または詳しいユーザー属性を持つユーザーをターゲティングすることも可能です。
 ただ検索広告の場合はそもそもキーワードでかなり絞ってるので余程1件の集客単価が合わないなどがなければあえてこの機能で絞らなくて良いかと思います。

 いかがだったでしょうか?キーワード、広告文、ターゲティングの掛け合わせで反応が取れる軸が見つかった時はもの凄く楽しい瞬間でもあります。
 ターゲティングを使いこなして利益の最大化ができるようにしたいですね。

リスティング広告はキーワード選定が命。キーワード選定のコツ

リスティング広告はどんなキーワードで出稿するか?が命です。
なぜなら出稿するキーワードでどんなユーザーが集められるか?が決まるからです。

ただ落とし穴があります。
いきなりキーワードはどんなワードにしようか?
という出発点をキーワードにすると失敗します。

弊社でもいきなりキーワードは洗いません。
 まずはメモと自分の頭で下記内容を考えます。
 ※ネットを一切使わない方が発想が自由にできる所感があります。

ではどうすればうまいキーワード選定ができるのか?を今日は書いていきます。

【まず何の商品orサービスで「集めるべきか?」を決める】

 これがまず一番最初の出発点です。

 何の商品で集めたいか?ではなく「集めるべきか?」で決めます。
 集めるべき商品とは広告主の「利益の最大化」ができる商品です。
 そもそもリスティング広告を出稿する目的は「最小限の広告費で利益を最大化する」ことだと思います。

 だから自社の商品で最も利益が上がる商品とは何か?
 これを考える必要があります。

 ▼利益の最大化ができる商品とは何でしょうか?

  私は単価(LTVを含めた)、コスト、アップセル可能性で点数を付けます。

  ・単価(LTVを含めた)→高いなら3点、低いなら1点
  ・コスト→高いなら1点、低いなら3点
  ・アップセル可能性→高いなら3点、低いなら1点

  この合計点数の高い商品を優先的に出稿します。
  ※弊社では更に検索回数、クリック単価を掛け合わせて評価します。

【3C分析。ユーザー、競合、自社の強みを徹底的に把握する】

 よく聞いたことがある3C分析ですね。
 顧客、競合、自社に分けて分析する方法です。

 具体的な内容で紹介すると、

 ・顧客のベネフィットは何か?⇒ベネフィットとは顧客がそのサービスを使った結果得られる嬉しい未来を指します。

 ・顧客が欲しくなるTPOのシチュエーションは何か?⇒TPOとは簡単に言うと時、ところ、場合です。

 ・顧客とはどんな人なのか?⇒人物像が欲しい時に愚痴ってる動画が再生できるくらい解像度を高くしましょう。

 ・競合は誰なのか?⇒実際に出稿するサービスで集めるワードで検索して何を訴求しているかチェックします。

 ・顧客に刺さり、競合に勝てる、自社の強みは何なのか?

 最低限これを確認してからキーワード選定をします。

【軸キーワードの選定】

 ▼キーワードプランナーを使ってワードを広げる

  まずはキーワードプランナーを使ってどんなワードがあるのか広げます。
  https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
  新しいキーワードを見つけるという方をクリックします。

  キーワードから開始とウェブサイトから開始の2つがあります。
  キーワードから開始は、キーワードをもとに関連しそうなキーワードを表示するやり方です。私は大体こんなワードだろうというイメージが湧いている時にこちらを使います。

  他方ウェブサイトから開始は、特定のURLを入れて、そのページorサイトから関連するワードを表示するやり方です。私はキーワードイメージがあまりついてない時で競合のLPやサイトを入れて考えるとき使います。


 

  と検索すると下記のように意味合いが似てると思われるワードが表示されます。

  二重整形で検索した際の軸になりそうなワードは、二重整形、埋没、辺りでしょうか?
  というイメージで軸ワードを決めていきます。

【関連語の選定】

  軸キーワードが決まったら関連語(複合語)を一覧で見つけます。
  良く使う関連語ツールは、ラッコキーワードというツールを私は使っています。
  https://related-keywords.com/
  こちらの検索窓に軸ワードを入れて関連語を洗うイメージです。

  関連語を洗ったら更にキーワードプランナーで検索回数があるものとないもので優先順位を付けます。
  検索回数の調査方法は下記です。      

  キーワードプランナーに戻って検索のボリュームと予測のデータを確認するをクリックします。

【キーワードのまとめ方】

  こんな感じで軸キーワード、関連語を洗ったら具体的に出稿するキーワードを決めていきます。
  私は検索回数が多い順にみて、自社が勝てると思うキーワードはチェックをつけていきます。
  例えば二重整形がどこよりも安いなら、二重整形 値段で検索してるキーワードは勝てる可能性が高いですよね?
  というイメージです。
  ここで顧客に刺さるか?競合に勝てるか?の事前に調べた部分が大事になってくるのです。
  広告文レベルでももちろん自社の強みを考えますが、キーワードレベルでもこの調べてるユーザーを競合と取り合った時に勝てるか?という観点でチェックをするのです。

【マッチタイプ設定】

  洗ったキーワードのマッチタイプを決めていきます。
  マッチタイプは3種類あります。完全一致、フレーズ一致、部分一致の3種類です。

  完全一致は、指定したキーワードと同じ意味または意図の検索語句に対して広告を表示できる、キーワードのマッチタイプです。完全一致は広告の表示対象を最も絞り込むことができるマッチタイプですが、広告表示対象となる検索の数はフレーズ一致と部分一致よりも少なくなります。

  フレーズ一致は、キーワードと同じ意味の検索語句に対しても広告を表示できるキーワードのマッチタイプです。文言に差があっても、同じ意味に解釈できる場合は一致と見なされます。また、キーワードよりも具体的な情報を追加した検索も一致します。

  部分一致は、指定したキーワードと同じ意味の検索語句に対して広告を表示できる、キーワードのマッチタイプです。これには、キーワードそのものを含まない検索語句も含まれます。このため、完全一致やフレーズ一致の場合よりも多くの検索に広告を表示できます。

  私はこのポジションなら勝てると思ったワードはある程度広いフレーズ一致or部分一致を設定することが多いです。
  ワードによってマッチタイプを分けることがポイントです。

【除外キーワードの選定】

最後にこれを含むワードは明らかに対象外だろうというワードは除外しておくことも重要です。

以上です。いかがだったでしょうか?

リスティング広告はキーワード選定が本当に重要です。
キーワード選定をマスターして利益が最大化できる運用をしたいですね。

店舗案件必見!地域ワードと地域ターゲティングの設定方法

 店舗案件だと店舗の近くのユーザーにアプローチしたいですよね?

 Google広告では店舗から半径○○km以内、○○区のみ、○○県のみ設定するなどの方法があります。

【地域ターゲティングの方法】

 Google広告の地域ターゲティングの方法は下記の通りです。  

 ・地域設定をしたいキャンペーンを選択  

 ・左側のタブの地域を選択

 ・ペンをクリックして住所か範囲を選択   

 住所の場合、市区町村、都道府県、国単位で入力が可能。 

 範囲の場合、店舗の住所から半径○○kmのような設定が可能です。  

 ※店舗案件の場合弊社は範囲を選択して店舗の住所から半径○○kmの設定をすることが多いです。

 半径の目安は様々ですが、売っているものが高額の場合は広めに設定が多いです。    

 高額商品の場合買い物に失敗したくないのである程度遠くても良いものを購入したいとなりますよね?  

 ・保存をして完了です。

【ワード毎の地域設定の例】  

 ・出稿ワードが地域ワードの場合は地域ターゲティングは緩め。 

 地域ワードのみを設定したキャンペーン群の場合は地域ターゲティングは緩めorしない時もあります。  

 例えば銀座にあるお寿司屋さんだとして、千葉市の方が検索しても「銀座 寿司」で検索したらリスティング広告を出しても構いませんよね?   

 千葉市の方でも例えば職場が銀座であることや、たまたま銀座の近くで泊るから検索した、ということはあると思います。  

 ・出稿ワードが地域ワード以外の場合は地域ターゲティングは厳しめ。  

 逆に地域ワード以外をまとめたキャンペーン群の場合は地域ターゲティングは厳密にします。

 銀座のお寿司屋さんだとして、「寿司 近くの美味しいお店」と検索されたら、あくまで近くにいる人をターゲティングしないと効果がない広告になっていまいますよね?

 というようなイメージで私達は地域ターゲティングを考えることが多いです。

 ワードによって地域のターゲティングを考えてみるのも面白いと思います。

GA4の電話コンバージョン設定の方法。店舗案件なら必須

 ユニバーサルアナリティクスが終了して、GA4になるとアナウンスがあってから暫く経ちますね。

 今回は店舗案件なら必須の電話コンバージョンをGA4でカウントする方法を紹介したいと思います。

 店舗案件では電話経由の予約も多いと思います。

 電話コンバージョンを計測可能にすることで、リスティング広告のどんなワードで電話ボタンを押したのか等が計測することが出来ます。

 ただし電話コンバージョン、LINEコンバージョンは通常のGA4のコンバージョン設定の方法だと計測できません。

 そこでGoogleタグマネージャー側でGA4のイベント設定を使って計測設定をします。

【タグマネ側の設定】

 まずはgoogleタグマネージャーで対象アカウントを選択します。

▼タグのタブをクリック

 ・タグの画面右側にある「新規」ボタンをクリック

 ・Google アナリティクス: GA4 イベントを選択
  ※GA4の本体のタグは既に設定してあることが前提です。

 ・イベント名を入力
  ※弊社ではClick_telにすることが多いです

 ・パラメータ名、値を入力
  パラメータ名はある程度自由ですが、値はClickURLにすることが多いです。

▼変数のタブをクリック

 ・変数のタブで設定をクリック

 ・Click URLにチェックを入れます

▼トリガーのタブをクリック

 ・トリガーのタイプをクリック-リンクのみをクリック

 ・トリガーの発生場所を一部のクリックリンクをクリック

 ・Click URLで含む telと設定
  ※リンクURLがtelを含まない電話番号リンクの場合はリンクURLを変えて設定します。

▼忘れずに公開ボタンを押す

 最後に公開ボタンを教えてgoogleタグマネージャー側は終了です。

【GA4のイベント設定】

 ・GA4を開いて左側の設定をクリック

 ・電話ボタンがクリックされていればClick_telというイベントが発生します。
  ※GA4はデータ反映が今のところ遅いイメージなので1日程待った方が良いかもです。

 ・コンバージョンとしてマークを付けるをオンにする

 これで完了です。

 いかがでしょうか?
 店舗向けの案件では電話経由の予約も多いと思いますので、電話コンバージョンは間違いなく取っておいた方が良いです。

 参考にしてみてください。