リスティング広告とSEOの考え方の違い

今日はSEOとリスティング広告の考え方の違いを話していきたいと思います。
私は元々SEOコンサルの会社におり、今はリスティング広告の運用を業務としております。
そのため私が実感したリスティング広告とSEOの考え方の違いを書いていこうと思います。

【リスティング広告とは?】

 ここでのリスティング広告は検索キーワードに合わせて検索結果に表示する広告を指します。
 入札単価を上げる、広告文などの要素を工夫することで検索結果の上部に表示させることができます。

【SEOとは?】

 SEOとは検索連動型広告ではない、検索結果で特定のキーワードで上位表示させることを指します。

【各々の違いとは?】

 ▼成果が出るまでの期間

  リスティング広告は比較的短期です。
  理由は上位表示においては入札単価や、広告文などの要素で上位表示自体は可能だからです。

  SEOは逆に長期戦です。
  理由は2つです。

  ・SEOはキーワードに応じたページ数が必要です。
   SEOは狙ったキーワードに対してある程度ページを用意する必要があります。
   そのため対応したページが必要なのです。

  ・SEOはクローラーが評価する時間がかかります。
   SEOは検索エンジンのクローラーが見つける→検索エンジンにインデックス(データベースに保存)される→ページを評価する→検索順位に反映する
   という上位表示までに複数ステップをたどります。
   だから比較的SEOは時間がかかりやすいのです。

 ▼PLの考え方かBSの考え方か?

  決算書でいうと

  リスティング広告はPL的な考え方です。
  これは出稿する場合毎月コストが発生するという考え方です。

  SEOはBS的な考え方です。
  SEOはページ作成が必然的に必要になるためサイト上に資産として残ります。

【ベストプラクティス】

 私はまずリスティング広告で広く出稿し、購入や予約に繋がるワードをSEOで上位表示をすることを考えます。
 これはリスティング広告で購入や予約に至るということは、同じ検索画面であるSEOでも上位表示すれば、購入や予約に繋がる可能性が高い
 という思考です。

以上です。いかがだったでしょうか?

リスティング広告もSEOも使いこなして費用対効果を最大化したいですね。

社内向け広告文・キャッチコピー作成のマニュアル

今日は広告文やキャッチコピーを作るときのお話をします。

弊社では

・顧客がどの段階の顧客なのか?
・各段階において何を訴求するか?

この順で検討しています。

【そのワードで集められる顧客はどの段階の顧客なのか?】

 弊社では下記3分類を分けています。

 ===================================================
 ・潜在顧客
 ・顕在顧客
 ・買う寸前の顧客
 ===================================================

 参考:セールスコピー大全:見て、読んで、買ってもらえるコトバの作り方 単行本(ソフトカバー) – 2021/1/7 大橋 一慶  (著)

https://amzn.asia/d/gcIRbE6

 ▼潜在顧客とは

  └課題は感じているが、どの解決策を使うかイメージついてない
   ワードイメージとしては、悩みのワードです。
   例:ニキビ 治したいなど

 ▼顕在顧客

  └課題を感じており、どの解決策を使うかイメージあり、あとはどこにするか悩んでる。
   ワードイメージとしては、サービス名系ワードのイメージです。
   例:ケミカルピーリングなど

 ▼買う寸前の顧客

  └課題を感じており、どの解決策を使うかイメージあり、どこにするかも決まってるが、買い方で悩んでいる
  ワードイメージは商標名ワードのイメージです。

 このように分類します。
 弊社ではリスティング広告で各キーワードがどこに当てはまるのか?
 をざっくり分類します。
 そのうえで広告文やキャッチコピーを考える形です。

【各段階において何を訴求するか?】

 ▼潜在顧客

  課題は感じているが、どの解決策を使うかイメージついてない
  潜在顧客には、

  ・ベネフィット(サービス提供後の嬉しい未来)
   +
  ・差別化訴求(競合と比較した時の強み)

  を訴求します。
  課題は感じてるがどの解決策を使うか迷ってる段階なので、
  「うちのサービスを使うと解決できますよ」
  ということが必要です。

 ▼顕在顧客

  課題を感じており、どの解決策を使うかイメージあり、あとはどこにするか悩んでる。
  顕在顧客には

  ・差別化訴求(競合と比較した時の強み)

  一択です。
  顕在顧客の場合はベネフィット訴求はあえて書かなくても良いです。
  理由は顕在顧客はそのサービスで解決に繋がることは知っています。
  顕在顧客は自分に合ったサービスを選びたいんです。

  差別化はこちらの記事も参考にしてみてください。

 ▼買う寸前の顧客

  課題を感じており、どの解決策を使うかイメージあり、どこにするかも決まってるが、買い方で悩んでいる

  買う寸前の顧客には、

  ・買い方

  を訴求します。例えばローンが効く、試せる、返金保証などです。
  欲しいと思っているが不安に思っていることがあるので、
  その不安を解消してあげる訴求をするイメージです。

いかがだったでしょうか?
ユーザーがどの段階にいるか定義すると広告文がぐっと書きやすくなると思います。

LPや広告文で競合優位性(強み)を光らせる根拠づけ

LP作成や広告文の時に本当にこの競合優位性(強み)で良いのか?と悩むことはあるのではないでしょうか?
そんなときに考え方のヒントになる一覧を今日は書いていきます。

【競合優位性(強み)とは何か?】

 そもそも競合優位性(強み)とは何でしょうか?
 私の定義は、「顧客に刺さり、競合よりも優れている、自社の強み」を指します。

 分解するならば、「顧客に刺さる」を前提に

 ・競合が提供できない、自社だけが提供していること
 ・競合も提供できるが、自社の方が品質が高いこと
 ・競合も提供できるが、自社の方が提供価格が安いこと

 に分解されます。

 しかしとりあえず「私だけが提供してます」、「私の方が品質が高いです」などの訴求を書いてもあまり信憑性がありません。

 そこでどうやって信憑性をつけていくのか?を下記にtipsとして紹介します。

【競合優位性(強み)を光らせる根拠づけ】

 ▼価値提供プロセスのどこにお金or時間を使っている

  お客様への価値提供プロセスでどこにお金(原価)を使っているのか?
  お客様への価値提供プロセスでどこに時間を使っているのか?

  この辺りも強みの根拠になります。

  原価にお金をかけているから得られるベネフィット(サービスを使った後の嬉しい未来)が競合よりも早く効果が出る。

  例えばパーソナルトレーニングなどの分野であればカウンセリングに時間をかけているから、「ダイエットまでの効果が早い→トレーニングだけでなく生活習慣も丸ごと改善するため」というようなイメージです。

 ▼誰が提供するのか?

  トップが提供するのか?それとも新人が提供するのか?

  これは人によって差が出るサービスであれば特に気になるところです。
  トップの人が対応するというのも競合優位性の中で「品質」の根拠づけとなるでしょう。

 ▼どんな実績があるのか?

  品質を支える実績も競合優位性(強み)を光らせる根拠づけになります。
  例えば対応件数や成功件数を書くことなどです。

 ▼誰が来ているのか?

  誰が来ているのか?も大事な点です。
  肌をキレイにするエステなどであれば、「肌がキレイなモデル」が通っているということは大きな根拠づけになります。

 ▼提供金額は?

  提供金額も品質が高いことの根拠になることがあります。

  例えばハイブランドを見てください。
  ルイヴィトンなどのハイブランドは高いから売れてますよね?
  ハイブランドは価格が安くなれば買いたいとはならないと思います。

いかがだったでしょうか?

強みをとりあえず書くだけではダメで強みを光らせる根拠づけも大事です。

訴求内容を良くして広告の費用対効果を良くしていきましょう。

すぐできるCVR改善のポイント

CVRとはConversion Rate(コンバージョンレート)の略です。

まずコンバージョンとはWEB上で目的としてるアクションを起こしてくれたことをコンバージョンと言います。例えば店舗系の案件であれば予約をしてくれた、電話タッチボタンを押した、LINEボタンを押したなどが該当するでしょう。

ではCVR(コンバージョンレート)とはコンバージョン÷アクセス数
すなわちアクセスからコンバージョンしてくれる率のことを指します。

CVRが高ければ高いほど少ないアクセスで1件の反応が取れるため、
広告の費用対効果もCVR次第になってきます。
つまりCVRは広告において最も重要な指標の一つとも言えるでしょう。

今日はすぐにできるCVR改善のポイントを話していきます。
ポイントは

・ファーストビュー
・CTAボタン
・見出し
・EFO

に絞った形で話していきます。

【ファーストビュー】

 ▼ファーストビューとは?

  ファーストビューとはサイトを見た時にブラウザに映った最初の部分をファーストビューと言います。
  ファーストビューはCVR改善において非常に重要なポイントです。
  ※私が見ている案件では約50%はファーストビューでコンバージョンしているユーザーが多いです。

 ▼改善のポイント

  ・キャッチコピーは多くても一つに絞る

   ファーストビューのキャッチコピーは多くても一つです。
   ファーストビューの改善で多いのはコピーが多すぎてユーザーに何も伝わらないことが一番もったいないです。
   だから本当に響く渾身の訴求を一つにすることがポイントです。

  ・顧客に響くコピーなのか?

   そもそも顧客に刺さらないコピーなら意味がありません。
   顧客が求めていない自己満足のコピーなら誰も欲しくならないのです。

  ・競合よりも強いコピーなのか?

   顧客に響くがそもそも競合より強いコピーになっているか?
   競合の方が魅力的なコピーを書いているなら、競合に取られてしまいます。
   顧客に響き、競合に勝てるコピーを書くことがポイントです。

【CTAボタン】

 ▼CTAボタンとは?

  CTA(コールトゥアクション)の略です。
  サイト上でユーザーをコンバージョンに導くボタンをCTAボタンと言います。
  例えばお問い合わせフォームに繋がるボタン、電話がつながるボタン、LINEがつながるボタンをCTAボタンと言います。

 ▼改善のポイント

  ・CTAのハードルを下げる

   └例えばすぐに申し込めるなら○○秒で入力完了と記載したり、
    予約でも無料相談をしているなら無料相談予約と記載したり
    などが当てはまります。

  ・CTAボタンを押したら手に入る具体的なメリットを記載

   └例えば無料相談の結果手に入る具体的なメリットを記載することも一つです。

  ・ファーストビューにCTAボタンを設置

   └ファーストビューにCTAボタンが仮にないなら絶対にCTAボタンは設置すべきです。理由は前述しましたが弊社の案件ではファーストビューで50%程のユーザーがCTAボタンを押しています。

  ・CTAボタンを追跡型にする

   └欲しいと思った瞬間にCTAボタンを押せる状態にしておかないと、ユーザーは一瞬で欲しいという気持ちは冷めてしまいます。

  ・そもそものCTAボタンを何にするか決める

   └これはCVR改善というよりもビジネス設計の話です。
    例えば店舗型案件では、
    電話ボタンをCTAボタンに設定するよりも、
    予約カレンダーのボタンをCTAボタンに設定した方が、
    実際の来店率まで調査すると良い結果になったことがありました。

【見出し】

 ▼見出しだけで意味が通じるようにする

  見出しだけで意味が通じるようにすることも一つのポイントです。
  ネットのユーザーはあまり熟読しないと思っていた方が良いです。
  そのため見出しを追っていけば意味が通じるようにすることがポイントです。

【EFO】

 ▼EFOとは?

  EFOとは入力フォーム最適化(Entry Form Optimization)
  を指します。
  エントリーフォームに来たユーザーはコンビニで言えば商品を決めてレジに並んでる状態です。このユーザーを取りこぼすことが一番もったいないです。

 ▼改善のポイント

  ・ヘッダーとフッターリンク削除

   入力している時に気が散るものはなくしましょう

  ・漢字とフリガナはどちらかのみ

   本当にどちらも必要ですか?どちらかで十分ならどちらかで十分です。

  ・年齢、住所は本当に必要?

   これも本当に必要ですか?ただ何となくデータを取ってるならなくしましょう。

  ・簡単に入力できるものを上部に

  名前など簡単に入力できるものを上部に持ってくることがポイントです。
   人間は一貫性という性質を持っています。

  ・FVで一つ目の入力項目が見える

   一つ目の入力項目が見えると入力しやすいと思います。

いかがだったでしょうか?

CVRを最大化して広告の成果も最大化したいですね。

LP作成したら必ず導入したいツール

今日はLP完成したら集客開始前に必ず入れたいツールを紹介していきます。

具体的には3つです。

【Googleタグマネージャー(GTM)】

 ▼Googleタグマネージャーとは?

  ウェブサイトやモバイルアプリに含まれる「タグ」(トラッキング コードや関連するコードの総称)を素早く簡単に更新できるタグ管理システムです。
  https://support.google.com/tagmanager/answer/6102821?hl=ja

 ▼なぜ必要か?

  簡単に言うとGoogleタグマネージャーのタグを入れていれば、
  サイトのHTMLを一々修正しなくても、WEB上でタグを追加したり変更したりできるシステムです。
  ※リスティング広告でどんなキーワードで売上が経ったか?問い合わせがあったかなどはタグを設定することで計測できるようになります。

 ▼導入方法は?

  https://marketingplatform.google.com/about/tag-manager/
  からアカウントを作成

 アカウント作成後Googleタグマネージャーをインストールをクリック

 こちらのタグをサイト上部のheadタグとbodyタグ直後に導入すれば完了です。
 ※サイトを作ってもらった場合は作ってくれた方にこちらの内容をコピペして送り設置してもらいましょう。

【Google Analytics】

 ▼Google Analyticsとは?

 Google アナリティクスは、ウェブサイトとアプリからデータを収集し、ビジネスに関する分析情報を提供するレポートを作成するプラットフォームです。
 https://support.google.com/analytics/answer/12159447?hl=ja

 簡単に言うと自分のサイトのアクセス数や問い合わせ数などを計測するためのツールです。

 ▼なぜ必要か?

  このツールがないとサイトの何を改善すればよいのかヒントすらありません。
  出来ることは例えばどの
  集客経路(SEO、リスティング、アフィリエイト、SNS)からアクセスや問い合わせが多いのか?
  どのページが多くみられているのか?
  等を分析できます。

 ▼導入方法は?

  さっそく始めるボタンを押します

 アカウントの必要情報を記入していきます。

 アカウント作成後左下にある歯車マークを押し、データストリームを押します。

 測定IDをコピーします

 Googleタグマネージャーの画面でこのように設定します。
 タグ→新規を押し、タグをGoogle アナリティクス:GA4を選択し、測定IDを入れます。
 そしてトリガーをAll Pagesに設定し公開ボタンを押せば完了です。
 ※ドメインをまたぐケースでない限り原則トリガーはAll Pagesで良いと思います。

【サーチコンソール】

 ▼サーチコンソールとは?

  Google Search Console は、Google 検索結果でのサイトの掲載順位を監視、管理、改善するのに役立つ Google の無料サービスです。
 https://support.google.com/webmasters/answer/9128668?hl=ja

 ▼なぜ必要か?

 SEO経由でアクセスがあったワードは何か?そのワードからどの程度アクセスがあるか?等はこのサーチコンソールで確認することができます。

 ▼導入方法は?

 Googleタグマネージャーが入ってるならURLプレフィックスを選択しURLを入れれば設定することができます。

いかがだったでしょうか?
計測ツールを使いこなして集客の成果を最大化したいですね。

広告運用者が読んでおきたい書籍一覧

【そもそも良い広告運用者とは?】

 今日は広告運用者が読んでおきたい書籍一覧を紹介したいと思います。

 そもそも良い広告運用者とはどんな人なのでしょうか?
 それは広告運用を通して粗利の最大化ができる人が良い運用者だと思っています。

 そのためには

 ・考える力がある
 ・全体のマーケティング戦略が考えられる
 ・ユーザーが欲しいと思う表現ができる

 の3つだと思っています。
 そこで、考える力、マーケティング、コピーライティングに分けておススメの書籍を紹介したいと思います。

【考える力系】

 ・問題発見プロフェッショナル
  https://amzn.asia/d/3wSxqcN

  「問題」とは何か?
  あるべき姿を定義するフレームワーク4Pなど、アウトプットが抽象的な時に使えるフレームワークがあります。

 ・問題解決プロフェッショナル
  https://amzn.asia/d/5jYURIl

  ロジックツリー、MECE、ゼロベース思考などの一般的な問題解決の方法があります。

 ・地頭力を鍛える
  https://amzn.asia/d/hfN0nQJ

  フェルミ推定や自分の頭で考えることの大切さが書いてある内容です。
  読んで実践できると問題解決が本当に早くなります。

 ・ゼロ秒思考
  https://amzn.asia/d/0TagrSN

  簡単に言うと、自分に問いを立ててその問いの回答をするという内容です。
  これも実践して継続すれば、言語化、頭の回転が速くなったことを実感できると思います。

【マーケティング系】

 ・実戦マーケティング戦略
  https://amzn.asia/d/gypPadb

  マーケティングのフレームワークBasicsという内容の紹介です。
  私は3CにこのBasicsという内容をMIXして広告主様の方針を考えます。

 ・実戦マーケティング思考
  https://amzn.asia/d/cVLWcJS

  ユーザーやお客様の何を理解すればよいのか?
  そんな内容が書いてあります。

 ・影響力の武器[第三版] なぜ、人は動かされるのか
  https://amzn.asia/d/3zbuRwT

  「イエス」を引き出すには返報性、一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性
  というものがあると良いという内容です。
  LPにこの辺りの仕掛けがあると良い反応が得られると思います。

 ・影響力の武器 実践編[第二版]「イエス!」を引き出す60の秘訣
  https://amzn.asia/d/3ijrO3n

  影響力の武器を具体的な事例で紹介したものです。
  具体的な事例があるとより理解が進むと思います。

【コピーライティング・デザイン系】

 ・10倍売れるWebコピーライティング ーコンバージョン率平均4.92%を稼ぐランディングページの作り方
  https://amzn.asia/d/dSULOPB

  LPを作成するときに良く使えます。
  LP作成のフレームワークが載っており、そのまま使うことをおススメします。

 ・セールスコピー大全
  https://amzn.asia/d/3URoU37

  広告文作成の際に使えます。この辺りのコピーの本は広告文を作るときに辞書的に使うと良いです。

 ・デザイン入門教室[特別講義] 確かな力を身に付けられる ~学び、考え、作る授業~ (Design &IDEA)
  https://amzn.asia/d/d1pDdXw

  どうしたら伝わりやすいデザインなのか?
  などが書いてあります。
  目を通しておくとLP改善のTipsになると思います。

いかがだったでしょうか?
広告運用者も日々の学習が大事なので、常日頃からアンテナを立てて日々成長していきたいですね。

CTAボタンが押された位置をGTMとGoogle Analyticsで計測する方法

今日はCTAボタンが押された位置をGoogle Analytics(UA)で取得する方法を紹介したいと思います。

【GTMでやることは?】

 ・スクロールデプスの設定
 ・CTAボタンを押した時にイベント設定

 とこの2つです。

【スクロールデプスの設定】

 ▼変数

 デフォルトの変数でスクロールデプスは存在しないため、下の画像のボタンからクリックします。

 Scroll Depth Thresholdにチェックを入れます

 ▼トリガー

 変数設定を終えた後でトリガー設定です。こちらも新規でトリガーを設定します。

 スクロール距離をクリックします。

 実際にこんな形でスクロール距離の割合の箇所に数値を入れていきます。
 LPを分割した時の割合で数値が当てはめられます。

【CTAボタンを押した時にイベント計測の設定】

 次にCTAボタンを押した時のイベント設定をします。

 ▼タグ設定

 タグ側の設定はこんな感じです。
 カテゴリ、アクション、ラベルのどこに入れても良いですが、Scroll Depth Thresholdの変数を入れます。

 ▼トリガー設定

 トリガーはこんな形で必要なボタンが押されたときに反応する形を設定します。

【実際の見え方】

 実際の数値計測はこんな形になります。

 いかがだったでしょうか?これでLPのどの部分がクロージングコンテンツなのか?などが分かります。
 LPのCVRを上げて費用対効果を上げていきたいですね!

Looker Studio(旧データポータル)で見るべきGoogle広告テンプレート

2023年もよろしくお願いします!
今日はLooker Studio(旧データポータル)で見るべきGoogle広告テンプレートについて書いていきたいと思います。
Looker Studio(旧データポータル)とは、Google広告のデータをほぼリアルタイムでグラフ化したりテーブル化したりできるツールです。

https://support.google.com/looker-studio/answer/6283323?hl=JA

今日はLooker Studio(旧データポータル)で良く使うテンプレートと使い方を解説していきます。

【マンスリーレポート】

 ▼設定ディメンションと指標

  マンスリーレポートはマンスリーでどんな成果だったかを見る指標です。
  まずはCVとCPAから見ると良いと思います。売上に近い数値からドリルダウンしていくのが基本です。
  CVが変化したならCVRかクリック数、CPAが変化したならCVRかCPCを見て何が起きているかを把握します。

【キャンペーンレポートor広告グループレポート】

 ▼設定ディメンションと指標

 キャンペーンレポートor広告グループレポートはマンスリーでCVやCPAが変化した原因はどこにあったのか?を大枠から分析できます。

【キーワードレポート】

 ▼設定ディメンションと指標

 入稿したワードで想定CPAよりも高くなっていないか?CVが出ているか?等を分析します。

【検索語句レポート】

 ▼設定ディメンションと指標

 検索語句レポートは入稿したキーワードではなく、「実際に表示されたキーワード」を分析するために必要なレポートです。
 主に対象外なキーワードで表示がされてないか?CVが取れてるキーワードを広げることはできるか?を見ます。

【地域レポート】

 ▼設定ディメンションと指標

設定している地区でCVが出ない市区町村があるなら外す観点で分析します。

【デイリーダッシュボード】

デイリーで変化があった日等を分析します。

いかがだったでしょうか?
今回はLooker Studio(旧データポータル)のGoogle広告で使うテンプレを紹介致しました。
データ分析をしっかりして、費用対効果を最大化させたいですね!

リスティング広告の効果が悪くなった時に使うフレームワーク

リスティング広告をやってると、
今まで反応が取れてたのにいきなり反応が取れなくなった
こんなこともあると思います。
今日はリスティング広告の効果が突然悪くなった時の分析方法と改善方法を紹介します。

【いつから悪いのか?】

 まずはいつから悪いのか特定します。
 例えばCVが減ったならいつからCV数が減ったのか?
 またCPAが上がったならいつからCPAが上がったのか?
 を特定するのです。
 何月何日まで特定した方が分析精度が上がります。

 赤枠のところで指標をグラフ化できるので、気になる指標をグラフ化すると特定しやすいと思います。
 また調整のところで月単位、週単位、日単位でグラフをすることができるので適切な指標で見ると探しやすいと思います。
 まずは月単位で見て、何月から悪いのか?どの週から悪いのか?何日から悪いのか?と分析していくと良いと思います。

【どのキャンペーンや広告グループが悪いのか?】

 次にまずはどのキャンペーンが悪いのか?を特定します。

 分析は大枠からしていくのが基本です。
 リスティング広告の構造はこのようにキャンペーンが一番大枠になっています。
 だからまずはどのキャンペーンに問題があるのか特定するのです。

 キャンペーンを殆ど分けてない方はどの広告グループ単位で悪いのか?を特定します。
 広告グループまでいけば、あとはキーワードが悪いのか?それとも広告文が悪いのか?を特定するだけです。
 ※広告グループの構成要素はキーワードと広告文のみなので、キーワードor広告文が悪いの特定をすることが可能です。

 この時によく使えるのは期間比較です。
 日付選択の箇所から下記のように比較することができます。
 期間比較を行うと何が問題なのか見つけやすいです。

【どのキーワードが悪いのか?】

 次にどのキーワードが悪いのか特定します。
 例えば特定のキーワードのCV数が減ってるなら、ページ最上部インプレッションの%が動いてないか確認します。
 掲載位置の問題なら特定ワードの入札強化の話になるかと思います。

 特定キーワードのCPAが悪くなったのなら、まずは特定キーワードの検索語句を確認します。
 検索語句で変なワードでクリックされていないか?を確認することが出発点です。

【どの広告文が悪いのか?】

 キーワードに問題がなさそうな場合は広告文の問題の可能性があります。

 広告文の問題の場合何パターンか考えられます。

 ▼競合の訴求に負けている

  まずは競合広告文を見てみることをおススメします。
  似た訴求をしているならばその中で一番の訴求でなければ選ばれません。

  出稿している検索キーワードで競合広告文をチェックしてみるのと、
  もう一つオークション分析というものも見てみることをおススメします。

  オークション分析の方法は、
  ・特定のキャンペーンor広告グループを選択
  ・分割を選択し週単位にする
  ・悪くなった週以降でインプレッションシェアの高くなった競合を特定す
  ・特定した企業の広告文に負けてないかをチェックする

 ▼レスポンシブ検索広告の組み合わせが悪い

  レスポンシブ検索広告の組み合わせで文章の意味が伝わらないケースがあります。
  レスポンシブ検索広告の組み合わせは、

  ・見たいレスポンシブ検索広告のアセットの詳細をクリック
  ・組み合わせタブを選択
  ・インプレッションが多い順に表示されます
  ・意味が通じてないor変な文章になってるなら文章の固定位置等を使い改善します。

以上です。全てをチェックしても解決策が広告管理側で見つからないこともあります。
ランディングページも一つの要素のためランディングページも可能性はありますが、
大枠こんなイメージで分析し解決策を見つけていきます。

3C分析とは?広告出稿前、サイト作成前に必須の分析手法

マーケティングに携わる方でしたら3C分析という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
3C分析は弊社でも最も使う分析手法です。

【3C分析とは?】

 3C分析とは顧客、競合、自社に分けて分析をする方法です。

【なぜやるべきなのか?どんな場面でやるべきなのか?】

 ▼3C分析はなぜやるべきなのでしょうか?

  それは「顧客に刺さり、競合に勝てる、自社の強み」を特定しないとビジネスで生き残れないからです。選ばれる理由がないと基本的にビジネスでは選ばれないということです。

 ▼どんな場面で3C分析はやるべきなのか?

  サイト作成やLP作成、広告出稿前にはマストで3C分析はやるべきです。
  「顧客に刺さり、競合に勝てる、自社の強み」
  を決めてから、サイトやLPや広告文を作らないと訴求ポイントがぼやけます。

【どうやってやるか?やり方は?】

 ただ3C分析と言われ、顧客、競合、自社の分析をしてください。
 と言われても何をして良いか迷うのではないでしょうか?
 そんな方のために弊社で行っている問いをご紹介します。

【3C分析のテンプレート】

 弊社の3C分析はプロモーションが前提の3C分析です。
 下記の問いに全て答えられる状態で広告やサイト、LP作成を実施します。

 ▼顧客

  ・どんな人を対象にしているのか?
   └N1のユーザー像レベルまでイメージつけてお
く  

  ・顧客の購入を決める基準は何か?
   └大きく分けると、値段、品質、オーダーメイドに分けられます。
    業界により品質の定義は異なるため特に品質は必要です。

  ・どんな(T)タイミングで欲しくなるのか?
   └欲しいタイミングを洗えるだけ洗います。コツはいきなりネットで調べずまずは自分の頭で考えることです。

  ・どんな(P)場所で欲しくなるのか?
   └欲しくなる場所を洗えるだけ洗います。コツはいきなりネットで調べずまずは自分の頭で考えることです。

  ・商品をどんな目的(O)で使いたいのか?
   └なぜその商品が欲しいのか?その商品を使って嬉しい未来(ベネフィット)は何か?を洗い出します。

 ▼競合

  ・何のプロモーションで戦うか?
   └どこの戦場(例:検索広告なら何のキーワード)で戦うかで競合は変わります。
  ・競合は誰か?
   └その戦場にいる競合は誰なのか?を洗います。

  ・競合はどんな訴求をしているか?
   └競合はどんな訴求をしているのか?確認します。
    自社では強みだったとしても競合の方が強く見えるなら、それは強みにはなりません。

 ▼自社

  ・顧客に刺さり、競合に勝てる自社の強みは何か?
   └顧客→競合と知ることができれば、自社で強い部分が浮き出てくるはずです。
    簡単に問うなら、
   「顧客に刺さり、競合に勝てる、自社で手間暇やコストをかけている部分orこだわっている部分」
    と言い換えても良いかもしれません。

  ・自社の強みを支える社内の仕組み、資産は何か?
   └強みを支える資産、仕組みは何でしょうか?

  ・自社商品の弱点は?
   └弱点はいいかえると強みになるので。例 日本一高い→日本一品質が高い”

以上です。3C分析を行わずに広告出稿をしても基本的にうまくいきません。
3C分析を使いこなして最小限の広告費で最大の売上を得たいですね。